離婚しても幸せな理由

(※2013年のエクリプス号ニュースレターより転載)

こんにちは、比嘉です。

今回は「離婚」でイメトレしてみましょう。

そういえば・・・。

前回の結婚編で結婚すると男は1億円ぐらいは得をする
計算になるというお話をしたところ、

・奥さんと一緒にメルマガを読んで爆笑した
・結婚に興味がなかったけど結婚したくなった

という感想を頂きました。

いやー、よかったよかった(笑)。

特に僕らビジネスをやっている人間にとっては
“経験”はアイデアの源泉です。


いかに人と違う経験をしているのか?


これはビジネスで成功するための重要なキーワードだと
言えるでしょう。

そして・・・。

個人的にはこの経験というのは3つに分類されます。

1.誰でも再現できること
2.その人にしか出来ない体験
3.誰かとのコンビネーションプレイ

この3つです。

当然ながらこれは順番に価値が高くなります。

例えば、僕はインドに1人旅をした経験がありますが、
これはそこまで高い価値はありません。

なぜなら、誰にでも体験できることだから。

お金と時間を使ってインドまで行けば誰でも経験
出来てしまいます。

だから、そこまで価値はない気がします。

僕の例で言えば、


「13歳で中学校に行くのを辞めた」


こっちの経験の方が断然価値が高いです。

なぜなら、普通に中学に行っていた人が同じ経験を
しようとしても絶対にできないからです。

100億円払ってもできません(笑)。

タイムマシンが発明されない限り再現できないという
素晴らしく価値の高い経験だといえるでしょう。

じゃあ、離婚はどうでしょうか?


そもそも離婚って言うのは結婚していないとできない
特殊な経験ですよね。

1人で離婚はできません。

つまり、相手とのコンビネーションプレイの賜物が
離婚というイベントなのです。

1度好きになって結婚する。

さらに、嫌いになって離婚する。

この2ステップのコンビネーション技が必要なんです。

しかも・・・。

この離婚は切り出されたほうが不幸みたいな見方が
ありますが、僕はまったく逆の意見です。


離婚は切り出された方が得をします。



それはなぜなのか・・・?

さきほどの“経験の価値”を考えれば答えは明確に
出てきます。

離婚を自分から切り出すなら、自分の判断でできます。

つまり、経験したければ(自力で)経験できる。

でも、離婚を切り出されるとなると、相手(他力)が
協力してくれない限りは絶対に不可能なんです。

それに、すごいイヤな役じゃないですか(笑)。

相手に別れ話を切り出すって。

普通だったら嫌われ役です。

離婚はコンビネーションの中で一番高度なプレイであり、
どれだけ自力でがんばってもできません(笑)。

他力が必要なのです。

これはある意味では親鸞聖人の説いた「他力本願」の教えと
つながる部分がある気がします。

簡単に言えば、他力とは仏の力のこと。

最近は他力本願というと、本来の意味とはかけ離れていて
他人任せみたいな意味で使われることが多いですが・・・。

それはともかく。

本当に貴重でありがたい経験なのです。


もし、僕が家に帰って奥さんにイキナリ、


「 とーるくんのことが嫌いになったから離婚して!」


って言わてもまったく構いません。

たぶん、そう切り出されたら、

(もちろん、最初はビックリして動揺すると思うけど)

「今まで、オレと付き合ってくれてありがとうね。
いい男を見つけろよ!」

っていうと思います。

・・・というか実を言うと実際に付き合ってるときに
突然別れ話を切り出された時にそう言いました。

だから、いまも今も同じ事を伝えると思います。

そして・・・。

“僕に離婚というすばらしい経験をさせてくれて
本当にありがたいなー。

しかも、相手から切り出すってことは嫌われ役を
自分からかって出てくれたわけだし・・・。

オレって人間は最高に幸せ者だぜ”

って感じると思います(笑)。

さらに・・・。

離婚してフリーになれば恋愛も自由です。

今までは結婚していたから、他の人を好きになると
不倫だとかいわれちゃうけど、フリーになったら、
もう誰にも陰口を叩かれる必要はありません。

また自由に恋愛できる。

そして、また気になる人が現れたら2度目の結婚を
してもいい。

それもまた自由です。

1度離婚している人は人生の経験値が高いですから、
ものごとを広く見る事ができます。


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偉大な作家になるための3つの条件とは?

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僕がこの考え方をしている理由の1つは10代の頃に
憧れたヘミングウェイの影響です。

彼は偉大な作家になるためには、

1.離婚
2.大病
3.牢獄

この3つを経験するべきと言っていました(笑)。

要するに他の人がしていないような経験をしろっていう
意味だと思います。

この3つの中でも離婚は突出しています。

さっきの経験の難易度から言えば、牢獄は悪さをすれば
経験できるし、大病も意識的にやれば経験できそうな
気がするからです。

やっぱり、離婚はコンビネーションプレイなので(笑)。

実際ヘミングウェイは3回ぐらい離婚してるみたいですが、
その経験から「武器よさらば」や「老人と海」という
名作が生まれたのだと思います。


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僕らにとって経験はアイデアの源泉であり宝だ

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喜劇王チャップリンは、


人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇


と言っていました。

個人的にはこの言葉は深みがあって好きです。

人生最悪の悲劇・・・。

なんで、自分がこんな目に遭うんだ・・・。

そう思ったときは、望遠レンズで他人事のように見てみると、
けっこう笑えるイベントに見えたりしますよ(笑)。


経験はアイデアの源泉であり宝です。

その意味では、僕らのように何かを生み出す人間は、


「こんなひどい経験をしているのは世界でオレぐらいだ・・・」


ってイベントがあれば、唯一無二のストーリーを手に入れた事に
ガッツポーズして喜べるじゃん・・・

って個人的には感じますし、
どんどんその経験を活かしていって欲しいと思います。

なにか感想&要望などあればメッセージを送って下さい。

それでは、ありがとうございました!

比嘉


P.S:今日のBGMコーナーです。

Bob marley “no woman no cry”
Everything’s Gonna Be Alright!