こんにちは、比嘉です。
今回はコミュニティメンバーさんから
頂いたリクエストにお答えします。
テーマは、
「もし比嘉さんがタイムスリップしたら
不登校ユーチューバーになりますか?」
です。
子育てをしていたり、教育関係のお仕事を
しているメンバーさんとよく対話している
テーマです。
カオスな時代の子育て&教育論ですね。
最近は不登校をテーマにしたYouTubeや
InstagramやTikTokも増えてきました。
不登校の当事者の子が発信しているという
ケースも珍しくありません。
最近は時代の流れが
「学校は行かなくてもいい」
という風に変わってきました。
僕が学校をドロップアウト(不登校)した
13歳のときとは大違いです。
今から約30年前の話。
当時は学校に行かない人生というのは
選択肢にありませんでしたから(笑)。
僕は学校に行くことに疑問を感じていて、
もっといえば、
「いい学校に入って、いい会社に就職して、
いい結婚をして、いい家を買って、
老後は年金暮らし・・・」
という当時の当たり前の人生デザインに
疑問がありました。
僕はそうじゃない生き方を選びたい。
そこで両親に「学校に行かない人生」を
生きてみたいと提案しました。
もちろん、最初は大反対されましたw
学校や両親との葛藤ストーリーは話せば
長くなるので割愛します。
結論から言えば、、、
僕は学校に行く時間を使って、
1:大好きな将棋を指すこと
2:大好きな本を読むこと
この人生を選択しました。
僕はなぜ学校に行かないとダメなのか?
まったく分からずに、考えれば考えるほど
学校に行かない人生を生きてみたいという
気持ちが強くなっていきました。
別にイジメられていた訳ではないですし、
嫌な先生がいた訳でもない。
学校という存在そのものが不思議であり、
自分は馴染めなかったのです。
リクエストの本題です。
もし、不登校の道を選んだ30年前に
タイムスリップすることができたら、
不登校ユーチューバーになるか?
結論から言えば、「やらない」と思います。
理由は2つあって、
理由1:学校に⾏かずにやりたいことがあったから
理由2:学校に⾏かないと、どんな⼈⽣になるのか?
⾃分でも分からなかったから
です。
具体的にお話すると、、、
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理由1:学校に⾏かずにやりたいことがあったから
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僕が学校に行くのを辞めたのは、大好きな将棋や
本に夢中で没頭したかったからです。
そのため当時YouTubeがあったとしても、
不登校をテーマにした情報発信はしないし、
もしやるとしたら、
・大好きな将棋をテーマにした配信
・大好きな本をテーマにした配信
これならやったかも知れません。
その場合は不登校であることは公にせずに
純粋に大好きなことだけを発信します。
不登校であること“それ自体”には価値が
あると感じないからです。
学校は会社と構造が似ています。
もし会社(学校)を辞めた人がいたとして、
気になるのは、
「会社(学校)に行かずになにをしているか?」
ではないでしょうか。
会社を辞めて、こんなテーマで起業しているとか
そういったストーリーが自然だと感じます。
会社(学校)を辞めたという発信をするために
会社(学校)を辞めるのは変ですから。
僕の場合なら将棋や本に関する発信をして
「あれ?この子学校に行ってなくない?」
ってなるほうが自然だと感じます。
学校に行かずに何をしているのか?
そっちをクローズアップして表現することで
結果的に学校に行かない人生に興味を持つ人が
増えるというパターンが面白いと思います。
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理由2:学校に⾏かないと、どんな⼈⽣になるのか?
⾃分でも分からなかったから
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不登校になった時点では、
「学校に行かない人生がどういうものか?」
まったく分からないからです。
学校に行かない人生はリスクがありますし、
不安もいっぱいあるし、自分で選んだ道だから
誰のせいにもできません。
当時の僕は自分の人生を必死で生きることに
精一杯でした。
もしネット環境が整っていたとしても不登校を
テーマにした配信をする余裕はなかったんじゃ
ないか思います。
特に僕はイジメられた経験もないため
「不登校の代表として、気持ちを代弁する」
というメッセージも無責任に打ち出すことが
できないと感じます。
不登校は本当にセンシティブなテーマです。
学校に行けない(あるいは、行かない)理由は
1人1人違います。
不登校をテーマにしたYouTubeやInstagramや
TikTokなどの発信者さんも、いろんな想いがあって
発信していると思います。
僕自身は今回の2つの理由があって不登校テーマの
発信は不登校時代に戻ってもしないと思いますが、
当事者が情報発信することで問題提起になったり、
勇気づけられる子供もいると思います。
今は約30年の月日が経って、
「学校に行かない人生はこんな大変なところがあり、
こんな面白いところがあったよ」
って自分なりに、学校に行かない人生というのが
どういうものか?伝えられることがありますし、
伝えたい気持ちも出てきました。
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学校には行った方がいいのか?
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このテーマは⻑くなるので別の機会に
ゆっくり話したいですが、結論だけ⾔えば、
「子供が自分で人生の“選択”をしていること」
ここが一番重要だと思います。
学校は行っているか、行っていないかではなく
自分で選択していればどっちの道であっても
自分の人生をデザインできます。
最近だと(特に起業家タイプの親御さん)
「学校に行くと子供が洗脳されるから、
子供を学校に通わせたくない」
って人も珍しくありません。
僕自身が学校に疑問を感じていたこともあり
その気持ちはよくわかります。
しかし、親が子供の人生の課題に介入して、
無理やり学校に行かせない人生を強制するのも
少し違うのではないかと感じます。
子供さんと深く対話した上で子供の人生の選択を
尊重してあげるのがよいのではないでしょうか。
これ自体が人様の人生に介入している気もするし
余計なお世話かもですけど(笑)。
学校に行かない人生はそれなりにハードなので、
個人的な経験を振り返ってみると子供が自分で
選択しているか?
ここが非常に大切だと感じます。
今回は少しマニアックなリクエストでしたが
新しい時代の教育や子育てに興味がある
メンバーさんとよく対話しているテーマです。
なにか参考になれば幸いです。
それでは、ありがとうございました!
比嘉
P.S:YouTubeにもアップしました。
今回のテーマの補足として、動画のほうで
もっと深く突っ込んだ話をしています。
マインドマップのダウンロードはこちら♪
https://thirdeye106.com/TV2022/mind-map/0718.pdf
Q&Aコーナーのリクエストも募集しています。