人生で大切なことは将棋から学んだシリーズ(第二弾)

こんにちは、比嘉です。

今回は人生で大切なことは将棋から学んだ
シリーズ第2弾として


「AIの進化と新しい文化の創造ストーリー」


ってテーマでお届けします。

将棋界のストーリーから僕らの未来について
考察してみたいと思います。


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将棋とAIと時代の流れの考察

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将棋界は一般社会に先駆けてAIが登場して
世界が一気に変わりました。

人間とAIの未来はどうなるか?

将棋界のストーリーは他の分野でも参考に
なるのではないかと感じます。

僕は幸いなことに「将棋ソフト」が誕生した
90年代の黎明期から知っています。

(中学生の頃に学校をドロップアウトして
新聞配達のバイトで稼いだお金で将棋ソフトを
買って遊んでいましたw)

ざっくり流れをお話しすると・・・

1990年代:プロはもちろんアマ強豪にも勝てない
2000年代:アマ超強豪(タイトルホルダー)に勝利
2010年代:プロに勝ち越し、人間を超える
2020年代:人間には理解できない意味不明レベル

こんな感じです(笑)。

特に2000年代にアマ強豪タイトルホルダーに
勝ったニュースは将棋界を震撼させました。

ああ、これは人間を超えたな・・・。

プロに勝つのも時間の問題だ、と。

この時に人類代表としてAIと将棋史に残る一戦を
戦ったアマチュアタイトルホルダーは10代の頃に
一緒に研究会をやっていた友達でした。

彼はマジで強くてプロとも互角に戦っていた。

去年、超久しぶりにお会いして思い出話に
花を咲かせました。

2017年4月1日。

将棋界の頂点である名人がAIと戦って破れましたが
これは将棋界やAIを知っている人からすればあまり
驚くことではありませんでした。

さらに。

このとき名人に完勝した将棋ソフトは進化し続けて
2020年現在はどれだけ強くなっているのかが
人間には理解不能レベルです(笑)。

ここで興味深いストーリーをご紹介します。

誰が一番強いのか?

最強を求めて戦う真剣勝負の世界ですから
当然の流れとして、


「将棋のプロ棋士はAIに職業を奪われる」


ってテーマが注目されました。

その結果はご存知の通り将棋のプロ棋士の
需要はなくならなかったし藤井聡太さんの
大活躍で空前の将棋ブームを迎えました。

なぜ人間の価値がなくならなかったのか?


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僕ら人間の価値を再定義して
新しいスタイルを創造していこう

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将棋界は(いろいろ紆余曲折はあったんですが)
AIを敵視するどころか積極的に取り入れる道を
選びました。

特に若い棋士はそうですね。

あとは現代の将棋ブームの大きな背景として
AIの登場によって


「将棋のライブ配信を観て楽しむという文化」


この新しいスタイルが育まれていったことが
非常に大きいと思います。

“観る将”って人たちですね。

ニコニコ動画は時代の流れを読む先見の明があり
当時は「将棋のライブ配信」なんて誰が見るん
だろうって言われていました。

川上量生さん(ニコニコ創業者)曰く

1:アニメ
2:政治
3:将棋

これが3大コンテンツとのことです。

アニメと政治が人気があるって事はわかるけど
将棋に目をつけたのはすごいなー。

将棋観戦のあり方がAIの登場によってガラリと
変わりました。

“評価値配信”という新しいスタイルです。

例えば。

羽生さんと藤井さんが対局しているとして
現代の将棋配信というのは、

「現在は50対50で形勢は互角」

ってプロ野球のスコアボードみたいな感じで
表示されるんですね。

一昔前には考えられない将棋観戦のあり方。

将棋のルールだけ知っている将棋ファンの人たちも
プロ棋士の将棋を観て楽しむという新しい文化が
育まれました。

こういった土壌が数年前から育まれている中で
藤井聡太さんの大活躍によって将棋ブームが
一気に盛り上がったと感じます。

この流れは素晴らしいなって感じます。

今回は将棋をキーワードにAIや人間のあり方を
シェアさせて頂きました。

個人的にはどんな分野においても


「人間の価値を再定義&新しいスタイルを創造する」


この視点を持っていればAIと共存共栄できるし
楽しい世界が待っています。

今までと同じことをして頑固に変化を嫌う人には
しんどい時代かも知れないけど。

僕らみたいに好きなこと&やりたいことをやって
臨機応変に進化する人たちにとっては歓迎すべき
時代になってきたと感じます。


なにかご質問&ご要望などありましたら、
どんどん送ってください。

それでは、ありがとうございました!

比嘉


P.S:今日のBGMコーナーです。