裸のランチとライティング

こんにちは、比嘉です。

久しぶりにバロウズを読んでました。

彼の文章はカオスであり、ギリギリの
ところで成立している芸術のように
思います。

バロウズはカットアップ技法が有名ですね。

簡単に言えば、

“一つまたは複数の文章をランダムに
カットしていって
再構成して新しい
フレーズを生み出す”


そうやって、即興で生まれた言葉は
意味不明なんだけど、考えて生まれる
言葉とは違ったパワーがある。

音楽で言えばサンプリングの発想に近い。

DJミックスとかとも似てる。

一番有名なのは映画にもなった
「裸のランチ」だと思うけど、
カットアップ作品ということなら
「ソフトマシーン」を読むと
その面白さが分かるかも。

意味不明な文章なのに不思議と美しい(笑)。

YouTubeをみてたら、バロウズが
カットアップしている動画が
アップされてました。



こんな映像が残ってたんですね。

文章を時間軸から切り離したら・・・

元の文
A→B→C→D→E→F→G

カットアップ
D→F→B→G→C→E→A

この順番を入れ替えた文章も全体から見れば一緒で
同じことを伝えているともいえる。

2つの異なる話をミックスして
新しい話を再構築するのもDJミックスと
同じで面白い発想だなと思います。

論理的ではないけど、深く刺さる感じ。

キーワードが拾われて、頭で再生される
気持ち良さは予測可能な文章よりも
興味深い。

あ、あと映画パプリカの島寅太郎がの
セリフも幻想的でバロウズっぽい。

“賞味期限を気にする無頼の輩は
花電車の進み道にさながら

死人となって憚る事はない”

とか。

“それが夢かあのパレードは、現実を否応なく
追われた難民なのだ!彼らを守る私が、

夢の番人なのだ!

お前のようなテロリストを裁く為だ
何処までも逃げてみよ。夢に限りはない…

魂は肉体の軛を離れ無限の自由を得る…
この私もだ!私は自由になれるのだ 

夢の続きはこれからだ!”

とか。

“魂の肥満はダイエット知らず、進め!超人!
何処までも!有史以来の待ち人、

その笛の音はニューロンの癒し、
香しき脂肪分は至上のランチ、スパイシーに不足、

欠如はパプリカ!円満成就に足りない一振りのスパイス”

こんな感じ。

まったくもって意味不明なんだけど、
すげー中毒性があります(笑)。

これもカットアップ的だな、と。

これからの時代のライティングの発想として
カットアップは面白いなと感じています。

それでは、ありがとうございました!

比嘉