大好きなこと&ビジネス的な成功のバランス感覚

(※2013年のエクリプス号ニュースレターより転載)

こんにちは、比嘉です。

このレッスンはアート編ということで僕がリスペクトしている
「忌野清志郎さん」についてお話したいなーと思います。


なんで、僕がそこまで清志郎さんをリスペクトしているのか?


僕は起業家になる前は服屋で働きながら夜はクラブでDJをやったりする
典型的なアーティスト畑の人間でした。

ジャンルはロック&パンク&ロカビリーetc…

革ジャンを着て金髪リーゼントでクリームソーダの財布を愛用して
毎日ラバーソールを履いていました。

けっこうコテコテな感じ(笑)。

僕が数多いるミュージシャンの中で清志郎さんをリスペクトして
いる理由は・・・

1.自分の好きな音楽をやっている
2.商業的にも成功している

このバランス感覚が天才的だからです。

あっちの先端とこっちの先端を移動するセンスがハンパない。

どちらか一方に偏っているケースってのは見かけるんですが、
バランスを保つのは相当にすごいなー、と。

そう思います。

さっきそういえば似たような話をしたことがあったなーと思ったら、
2009年頃のあるビジネスプロジェクトのメーリングリストで
同じような話をしていました。

※当時のメールの一部をそのまま添付します。


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(ここから)

2009年5月2日に僕がこの世で一番リスペクトしている
忌野清志郎さんが天国へ旅立ってしまいました。

清志郎さんが亡くなってから、アルバム聴きまくったり、
ユーチューブでライブ映像とか見まくっていた時に
1つ気がついたことがありました。

それは、ファン層の広さと深さです。

50代のオバちゃん、モヒカンのパンクス
最近の若い子まで・・・

長年活動していると、幅広い年代に支持されることは
あり得ると思うんです。

でも、オバちゃんとパンクスの両方に愛される人って
どんな人だよ?って。

価値観がまったく違うし(笑)。

そして、清志郎ぐらいの人気者になるとファンの間で
闘争が起こってしまうことがよくあります。

「Jポップ好きのミーハーが清志郎を語るな!」

みたいなのが定番です。

しかし、清志郎さんが亡くなった時にmixiとかサイトを
みてたら、ファンの同士がケンカしてる光景を目に
することはほとんどありませんでした。

むしろ、その逆。

普段はまったく価値観の異なる人たちが集まって
清志郎について語り合う場がそこにできあがっていました。

これからの時代は口コミが大事だとよく言われますが、
彼から学べるところは多いです。

愛されキャラが圧倒的な力を持つ時代。

そのあり得ないブランディングに秘密があるとすれば
僕は“変化”だと思います。

清志郎は常に変化し続けていました。

そして、ホントいろんな人とタッグを組んでました。

ビジネスでいえばJVです(笑)。

タイマーズってバンドで危ない歌を歌っていたかと思えば、
その次は、演歌歌手の坂本冬美と組んでMステに出演している。

彼の動きを見ていると・・・

 ・世間の常識とは逆のアイデアをどんどん出している
 ・あり得ない組み合わせでJVする
 ・愛と平和を歌いながら、反社会的なことも平気で言う(笑)。

これってビジネスでも一緒な気がします。


現状に満足ぜずに、常に“変化”していくスタンス
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これは、これからもずっと心がけていきたいなと
思っています。

バッテリーはビンビンだぜベイベー♪

(ここまで)
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これは2009年のメールです。

ちなみに・・・。

このプロジェクトは結果的に大成功したので僕はアドバイス料として
1000万超えの報酬を受け取りました。

ビジネス系のプロジェクトでこういった話がでるのは珍しいかも
知れません。

さてさて。


「 僕らは忌野清志郎さんからなにを学べるのか?」


さきほども触れましたが一番は「あっちとこっちのバランス感覚」では
ないかと思います。

要するに好きなことをやりながら商業的にも成功するってことです。

アーティスト畑にいたときは、


・好きなことをやっているんだから売れなくてもいい


そんな人をたくさん見てきました。

逆にビジネス畑の人たちと接するようになってからは、


・お金になるならどんな方法でも構わない


という人がけっこういてビックリしました。

どっちかだけでいいならそこまで難しくない。

僕が清志郎さんをリスペクトしているのは好きな事をやりながら、
商業的にもしっかりと成功しているからです。

そして、ファン達から愛されていました。


なぜ、清志郎さんは好きな事をやりながら成功できたのか?


それは現状に満足することなくどんどん変化していく柔軟性が
あったからだと思います。

その土台になっているのが、


1:アーティストとしての圧倒的な実力
2:ファンを楽しませたいというユーモア心


この2つだといえるでしょう。

これはどんなジャンルでも当てはまるんじゃないかなーと
思います。

それでは、ありがとうございました!

比嘉

P.S:今日のBGMはこちらをどうぞ♩

昔、ロックDJをやっていたときに必ず
レコードバックに忍ばせていた鉄板ネタが
何枚かあります。

そのうちの1枚がこちら↓

「 お前の股ぐら 」 THE TIMERS

最低で最高な究極の究極のラブソング♪

愛しあってるかい・・・?



P.P.S:今回のレッスンの後半を少し補足します。

僕が1000万円超えのコンサル料を受け取ったプロジェクトは
クライアントさんはそれ以上の金額を手にしています。

当たり前の話ですが、念のため(笑)。

たぶん、頭の固いビジネス畑しか知らない理論派のコンサルタントが
さきほどご紹介したメールのやり取りを見たら、

「 なんで、こんな意味不明なアドバイスをするコンサルタントが
 ビジネスを成功させることができるの?」

ってツッコミたくなることでしょう(笑)。

実際はこんな(一見すると)意味不明のアートの話もできるからこそ
ビジネスで常識はずれの成功に導くことができるのです。

常識的なアドバイスでは常識的な結果しか出ませんから。

普通の感覚ならさっきみたいな清志郎さんの生き方から学ぶ的な
アドバイスに1000万円払えないと思います(笑)。

その意味では僕のクライアントさんは普通じゃない。

だからこそ、常識では考えられない(=普通じゃない)結果を
手にしていると言えるでしょう。

そして・・・。

これからの時代は起業家とアーティストの境界線がなくなっていくと
個人的には思っています。

これは以前にもお話しましたが、


真の起業家はアーティストであり、真のアーティストは起業家である

 

そんな時代がやってくると思います。